公募研究班(第二期)
データ駆動的な位相図再構成から読み解くゲノム様式変化
生命現象としての生や死、細胞分化、がん化といった質的変化は、多種多数の分子が働く真核細胞の核内に存在するクロマチンの緻密な遺伝子発現制御システムにより実現される。私はこれまで、単一細胞オミクスデータからゲノム様式の質的理解の手立てを得るため、単一細胞クロマチン状態態変化(クロマチンフロー)の計測とデータ駆動的な位相図再構成を目標に掲げ、これを達成してきた。本計画ではさらに、再構成した高次元の位相図から、組織再生や老化といった定性的性質をクロマチン動態から読み解くためのデータ解析・解釈の方法論確立を目指す。
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前原 一満 研究代表者
- 所属
- 九州大学 生体防御医学研究所 トランスクリプトミクス分野
- 研究室HP
- https://tx.bioreg.kyushu-u.ac.jp