公募研究班(第一期)
データ駆動的な位相図の再構成によるゲノム様式変化の理解
生命現象としての生や死、増殖、細胞分化、がん化といった質的変化は、多種多数の分子が働く真核細胞の核内に存在するクロマチンの緻密な遺伝子発現制御システムにより実現される。本計画では、ゲノムモダリティ変化を追跡するための計測技術および情報解析手法開発を目的とする。クロマチンの状態変化を表すクロマチン・フローの計測法(A)を樹立し、離散的ホッジ分解を応用した複雑ダイナミクスの要約法(B)と組み合わせる。クロマチン状態変化の見取り図となる位相図(C)を構成することで、複雑なクロマチン動態の定性的理解を試みる。